東京ダモイ --- 鏑木 蓮 (かぶらぎれん) --- 文庫本

 なんじゃこれは・・・
ってな感じですわ。
 
知らないことが多すぎる・・・って言うか、
「知らない」んですね、何を知らないのかも知らない・・・
 
でも・・・
「知る」ことについては、楽しいし、嬉しいし・・・だな。
 
『ダモイ』の意味も、
シベリア抑留も・・・
 
物語の内容とは別に、そんな感想を抱いてしまった本。
 
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ずいぶん前に「回って」来た本だ。
昔は推理小説ボチボチとは読んだが、最近は何故だか手が伸びなくなっている。
なので、結構放置だった。(^^ゞ
 
かなり・・・面白かったぞ。
まぁ、若干シベリア抑留生活の筆舌に難い場面もあるが、句集を中心に推理していく様はテンポもよく乗せてくれました。
・・・それにしても作家って、凄いね。有ることは今そこで見て来た様に、無いことは有ることの様に仕上げるんだもんねぇ。
 
鏑木 蓮(かぶらぎ れん、1961年 - )
日本の小説家、推理作家。日本推理作家協会会員。京都市出身で在住(2007年現在)。
洛南高等学校卒業、佛教大学文学部国文科卒業。卒業論文は「江戸川乱歩論」だった。
2004年、短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を受賞。2006年、シベリア抑留に関係する推理小説「東京ダモイ」で第52回江戸川乱歩賞を受賞。
 
大学卒業後、塾講師、教材出版社、広告代理店勤務などを経て、1992年にフリーのコピーライターとして独立する。そのかたわら作家を目指し20年近く執筆活動を続け、40歳を過ぎてようやくデビューが叶った。ペンネームの由来は作曲家の鏑木創と俳優の石橋蓮司から。(Wikipediaより)
 
本書は2006年8月、小社より単行本として刊行されました。
 
文庫本 講談社 2009年8月12日 第1刷発行
 
 
【思い出す為のメモ】
 
プロローグ 1947年11月。ソ連イルクーツク州タイシェト地区・第53俘虜収容所
ラーゲリ=俘虜収容所、マロース=カンパ、マホルカ=煙草
鴻山隼人中尉
看護婦 マリア・アリョーヒナ(25歳)
 
俳句同好会:川崎少尉、下柳伍長、谷木兵長、田部井上等兵、高津二等兵
その其々の俳号「蟻穴」、「鉄心」、「歌神」、「孤高」、「鶏口」
 
2005年(平成17年)11月
自費出版専門の「薫風堂出版」:槙野英治、その上司 朝倉晶子
 
高津耕介(京都府綾部市) 句集『中尉の一首』の自費出版を依頼
 
2005年(平成17年)11月6日 舞鶴港喜多埠頭でロシア人女性が・・・
舞鶴警察署 志方巡査部長、大月巡査長
 
京都『大原の里・花守』(養護老人ホーム)の理事長・富岡 茂
 

 
高津耕介 岩手県紫波郡彦部村で農家の七人兄弟の末っ子として生まれた。
       剣道に励み、満州開拓青少年義勇軍へ。関東軍の予備軍を経て正式入隊。
       敗戦、ソ連軍に拿捕されシベリアへ。