大往生したけりゃ医療とかかわるな --- 中村仁一 --- 新書

同僚から回ってきた一冊。
でも、今まで薄らと思ってきた事が文章になって現れた!! って思いだ。

親父を「介護」していた頃から思ってたこと・・・
ある程度の年齢になったら高額な医療は施す必要は無いだろう、「痛み」と「痒み」だけ緩和する手当で良いのではないか、と。
自分がそうなった時、そう思えるかどうか・・・わからないけど、それが間違いでは無いと分らせてくれたかもしれない。


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読んで損は無い一冊ですな。
特に還暦を迎えた方々は必読かも知れませんし、もし周りにそんな人がおられたら還暦祝いの一品に加える事を強くお薦めいたします、ハイ。



幾つかの面白い記述がありました。
転載しておきます。

博士号は昔から「足の裏についた飯粒」といわれています。      その意は「取らないと気持ちが悪いが、取っても食えない」

フランスでは「老人医療の基本は、本人が自分で食事を嚥下出来なくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です。」

産卵を終えると間なしに鮭は息絶えます。一年草は、花を咲かせて種ができると枯れます。このように、生きるものは繁殖を終えれば死ぬというのが、自然界の”掟”です。



2012年1月31日 第1刷発行
2012年2月11日 第3刷発行
株式会社 幻冬舎