日暮れてこそ --- 江上 剛 --- (単行本)

 
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帯から

これは官能小説なのか? もしくは企業小説? それともサスペンス? と、読み進めながら刻々と変わっていく事態に、昂奮したり緊張したりしていた私。そんな中で次第に思うようになってきたのは、これはにんげんの"弱さ"についての小説なのではないか、ということでした。
ーーー 酒井順子「解説」より
 
 
・・・取り敢えずハッピーエンドなのだが、何となくすっきり感が得られない物語だった。
何冊か江上 剛作品を読んだが、いつもの様に・・・不正を暴き、悪漢上司をやっつける、と言う色合いではないものだった。
「背徳的なセックス」描写も・・・。
えっ 江上剛がこんな描写するんだ ってな違和感に近い驚きが湧いた。
う~~ん。。。。なんだかなぁの読後感。

主人公 池澤 彬  上司との軋轢から銀行を辞めて物書きをしている。
その妻 美由紀 長男 幸人
香川佐和子、その娘  美香

銀行時代の同期入社 加藤元常務 軋轢のあった上司
光談社「現状」編集部 宮川
新宿署刑事 野田

箇条書き的に思ったこと。
 長い企業内人生で、気づかぬ内に回りを傷つかせている。
 傷つけたことを全く気付かないで居る。
 ミッドライフ・クライシス 
← きょう今日の状態かも。
 「あなたはわかっていない、ということをわかってほしい」