飢餓海峡(上・下) --- 水上 勉 --- KIndle(電子書籍)

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コニーさんのブログ「シリベシアンのやさしい時間」の愛読者でもありますが(ん?、いつの間にこんなしゃれた題名になったの?)、この10月の半ば頃の記事に後志「朝日温泉」を取り上げておりまして、水上勉の「飢餓海峡」にも登場したとありました。(ふむ、ふむ)

水上ツトム・・・キガカイキョウ・・・作者の名前も、本の題名も一応知ってましたが、なんか辛気くさそうで、暗~いってな刷り込みがあって避けてました。

まぁ、一応「水上勉」は福井県と言う括りなら同郷ですし。で、北海道の地名も懐かしい。かなり前だけど札幌から長万部函館本線を暇にあかして往復した事もある。

そんなこんなで、電子本をダウンロードして取り組みました。
10/18 上巻ダウンロード
10/25 下巻ダウンロード
10/30 読了
推理小説の常でしょうか、後半はスピードUPでした。

それにしても、多くの地名が出てきました。
網走、札幌、岩幌(岩内)の辺り、函館、下北半島、大湊、東京、舞鶴・・・
下北半島の山奥の貧村、京都丹波の山奥の貧村、こんな貧しい様なんか今の若者は想像もできないのじゃないかな。
で、この本は誰が主人公なのでしょうかね。罪を犯した者?、娼妓?、それともそれらを追う刑事?
・・・まぁね、一応推理小説ですから刑事さんかな。
感想としては、完全な推理小説ではないと思いますがどうでしょう。
案の定、読後は重いわ。

思い出すための登場人物なぞを以下に記録しておきましょか。
あ、映画も観たくなりました。


飢餓海峡』(きがかいきょう)は、水上勉原作の推理小説
1962年1月から1962年12月まで週刊朝日に連載されたものの完結にはならず、その後加筆し1963年に朝日新聞社に刊行した。その後文庫版では新潮文庫に刊行している。2005年には単行本として河出書房新社に刊行、上編・下編に構成している。
wikipediaより)
登場人物(wikipedia中の映画版紹介部分より)
  • 樽見京一郎/犬飼多吉:三國連太郎
  • 杉戸八重:左幸子
  • 弓坂吉太郎刑事・元刑事:伴淳三郎
  • 味村時雄刑事:高倉健
  • 杉戸長左衛門:加藤嘉
  • 本島進市:三井弘次
  • 本島妙子:沢村貞子
  • 荻村利吉東舞鶴警察署長:藤田進
  • 樽見敏子:風見章子
  • 小川:亀石征一郎
  • 朝日館主人:曽根秀介
  • 木島忠吉:安藤三男
  • 和尚:山本麟一
  • 来間末吉:沢彰謙
  • 岩内署長:志摩栄
  • 佐藤刑事:菅沼正
  • 堀口刑事:関山耕司
  • 戸波刑事:岡野耕作
  • 唐木刑事:鈴木昭生
  • 岩田刑事:八木貞男
  • 田島清之助:外山高士
  • 弓坂織江:進藤幸
  • 葛城時子:安城百合子
  • 沼田八郎:最上逸馬
  • 町田:八名信夫
  • 竹中誠一:高須準之助
  • 巣本虎次郎:河合絃司
  • 刈田治助:加藤忠


電子本についての感想(Kindleを使ってのこと)
 ※ 短編集は3冊ほど読みました。今回、初めて長編を読んだのでメモします。

読み進むうち、どうしても前の記述に戻って確かめてから先に行きたい事が多々あります。(あくまでもボクのばあいですが)
が、電子本は戻る事は戻れますが、紙の様には探せません。
なので、物語に深く入り込む事を諦めてしまう場合がありそう。

多くの場合、紙の本よりお安いですが・・・図書館ならもっと安く読めます。
分厚いものを鞄に入れて持ち歩く事を厭わなければその方が良いと思います。

電子本は回し読みが(不可能とは言いませんが)出来ません。

思い立ったが吉日って事が有りますが、読みたいと思ったらwifi環境の元に行けばすぐにダウンロードして読み始めることができます。望む本がアマゾンにあればですけど。

電池の消耗具合は、気にすることは無いですね。(たまに気にする必要はあります。)

画面は、至って読み易い設定だと思います。