天上紅蓮 --- 渡辺淳一 --- 単行本

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白河法皇と待賢門院璋子(たまこ)との禁断の愛。法皇63歳、璋子15歳。2人の愛は、平安貴族社会を焼き尽くすほど激しく燃えあがった。
(キャッチコピー?から転載)


永久三年(1115年)初夏、白川法皇さまは六十三歳に、そして璋子(たまこ)さまは十五歳になられたが、お二人の関係はいよいよ親しくこそなれ、冷める気配はまったくなかった。

・・・

この日、大治四年(1129年)7月7日、巳の刻、法皇様は御歳七十七歳でおなくなりになられた。

(文中より抜粋。)

う~~ん。

単なる「官能小説」(しかも、世のおっさん達が期待しているところからは遥かに中途半端)と言われない歯止めとしては、『文藝春秋』と言う看板とこの時代の皇室を題材としているからかも知れない。

平安の時代に詳しくかつ造詣の高い方々には興味を魅かれる場面があるのでしょうね、きっと。
かつてのワタナベジュンイチ作風から手に取ったおっさんは・・・がっかりするのかも知れない。




初出 「文藝春秋」平成21年8月号~22年12月号
2011年6月30日 第1刷発行

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