民王(たみおう) --- 池井戸 潤 --- 2010/5/25 単行本

ここのところの猛暑でなかなか「本を読む」と言う根性が湧いてこない。^_^;
それに・・・新しいオモチャ(?)iPadを弄り回す方面にも気が行っていて、読書は暫らくオヤスミ状態だった。

この本も回してもらったもの、入手は8月の7日で17日に読み終えた。
この作家は現実的な物語を書くが、これはSF的な背景で物語が展開する。

有り得ないで出しだな。こりゃ、やはり小説だぜ・・・と思いながら読み進んで行く内に家族の間柄とか政治「家」としての思いなどなど、引き込まれていく。実は現実的な深~いテーマが横たわっていた。

今回の読み物は、「民王(たみおう)」
 2010年5月25日 第1刷発行 発行所 ㈱ポプラ社

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本作品は、2009年8月から2010年1月まで 「ポプラビーチ」 にて連載された作品に、大幅に加筆・訂正いたしました。
と、巻末に書かれている。

最近の作品なので、何となく実際の現象に重ねてしまう。
自民党の小泉総理以降の短命総理の安部、福田、そして漢字の読めない麻生総理。呂律の回らない記者会見をした中川財務大臣(故人)などなど・・・
【舞台と展開】
  総理大臣とその息子(就活中の大学3年生)のドタバタ。
  グータ政治屋が政治家に立ち戻る事とグータラ大学生が星雲の志を持つ大学生に・・・

【登場人物】
  民政党 党首&総理大臣 武藤泰山、その妻 綾 、その息子 武藤 翔(京成大学3年生)
  貝原茂平(武藤泰山の公設第一秘書 32歳)
  狩屋孝司(武藤内閣の官房長官。武藤の盟友。愛人問題勃発する。)
  江見芳信(武藤内閣の国交大臣、就任間もなくの失言で更迭)
  鶴田洋輔(武藤内閣の経産大臣。呂律の回らない記者会見)とその息子 鶴田 航(わたる)
  
  真田武彦(武藤内閣の防衛大臣 40歳)
  新田刑事(警視庁公安第1課警視 30歳代)

  憲民党 党首 蔵本志郎、その離婚した妻との間の娘 村野エリカ(京成大学3年生)
  共和党 党首 冬島一光(新薬承認システムの規制緩和を掲げる。)

  小中寿太郎(官僚出身の政治評論家。いつもパイプを持っている。)
  
  牧原 (翔の友人、合気道2段)
  南 真衣(京成大学3年生、学生起業家として成功)

【武藤 翔の面接会社】
  都市銀行 東京第一銀行
  アグリシステム(無農薬食品の製造販売)
  日ノ出製薬

【キーワード】   
  歯科医、ドンペリの素、CIAの最先端技術 リモート・ビューイング 遠隔透視

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