果つる底なき --- 池井戸 潤 --- 1998/9 単行本

第44回 江戸川乱歩賞受賞作
 第1刷発行 1998年9月10日
 発行所 講談社 ¥1,500 (但し、回し読み)
 
イメージ 1
 
東京マテリアルの倒産にから始まり、同僚への「客先預金の横領」の疑いが掛けられる。
その同僚坂本は蜂アレルギーで急逝する。
坂本が追っていた東京マテリアルに絡む陰謀の解明を引き継ぐ伊木。
三人が首謀者の手に掛かり殺され、一人が重傷を負う。そんな風に展開する。
 
池井戸 潤 は銀行出身の作家らしく、金融の仕組みあるいは銀行の独特(?)な組織形態を上手く使ってサスペンスを作りあげるようだ。
ランダムに読み漁っているが、何人もが殺傷されたのはこの物語が最初だ。
 
二都銀行渋谷支店
 高畠支店長
 北川支店長
 融資課 古河課長
      融資担当:伊木課長代理(主人公)まだ独身。
      回収担当:坂本健司、その妻曜子と一人娘の紗絵。曜子は伊木の元カノ。
二都商事 山崎耕太金属課長・・・・・異父兄弟 李洋平(本名 山崎洋平)
信越マテリアル 難波社長
東京シリコン 社長:柳葉朔太郎、その娘 菜緒。
㈱テンナイン 社長:仁科佐和子(柳葉社長の秘書)
代々木警察署 大場刑事、滝川刑事