椿山課長の七日間 --- 浅田次郎 ---

ここの処、読書の捗がいく。
休みもあったせいもあるが・・・喰いつきの良いものを選んだせいかも知れない。

浅田次郎」、何人かの人は「・・・全部読んだよ。」と言っていた。確かに快調に読んで行けるし、笑いもくれるし、涙もくれる。

文庫本の背表紙から。
働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れをつげるために、美女の肉体を借りて七日間だけ現世に舞い戻った! 親子の絆、奉げ尽くす無償の愛、人と人の縁など、「死後の世界」涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化!《解説:北上次郎

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【登場人物】
 椿山和昭(デパートの婦人服課長)→ 脳溢血でSACへ
  その妻 和子(元デパートの案内嬢)、その息子 陽介、その父
 婦人服課の部下 嶋田係長、椿山と同期入社の佐伯知子

 やくざの組長 武田 勇 → やくざの抗争で「人違い」でやられてSACへ
 小学2年生の 根岸雄太 → 交通事故でSACへ

【あらすじなど】

沙羅の花
 
中陰役所改めスピリッツ・アライバル・センター(通称:SAC サック)
講習室で講習を受けて「赤い反省のボタン」を押す事で極楽浄土へ行ける。
  ※このイメージは、例えば飲酒運転で捕まって一日講習を受けると一ヶ月免停が免除される、
   と言う仕組みと場所(運転免許センター)ですね。

「相応の事情」があれば再審査を希望し、その事が審査され、認められると・・・
中陰期間に限って「現世特別逆送措置」が認められる。本館1階のRMR(リライフ・メイキング・ルーム)から、あっちからこの世に逆送される。
逆送のリスク=制限時間の厳守、復讐の禁止、正体の秘匿。これを破ると「怖いことになる」
「よみがえりキット」(必要なお金はいくらでも出る財布、SACサービスセンターと連絡の取れる携帯電話・・・等)