謀殺 「下山事件」 --- 矢田喜美雄 ---

今夜は遠くで花火の炸裂音が響いています。ベランダから覗くと遠くのマンションで5分の3程隠れた花火が、しかも小さく見れました。夏ですねぇ~・・・蒸し暑いけど・・・^_^;

先ずは・・・これを。
ボクの通勤に使う駅は「東武伊勢崎線 五反野駅」です。
この事件は『五反野』と言う地名で起こりました。

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この書の背表紙から
連合軍占領下の昭和24年7月6日、午前零時20分頃。東京郊外、常磐線下りレール上で一人の中年男性が、列車に轢断された。初代国鉄総裁、下山定則氏であった。当時国鉄は十万人規模の首切りの最中であり、総裁の死は「戦後最大の謎」と言われた。本書は当時新聞記者だった著者が、徹底した取材を積み重ね、その謎の真実を追究した第一級のドキュメントである。

この後、三鷹事件(同年7月15日)、松川事件(同年8月17日)とたて続きに国鉄関連の事故が起こり「国鉄三大ミステリー事件」と言われているそうです。

この本には、当然かも知れませんが「五反野」と言う地名が頻繁に引用されています。
その頃は「足立区五反野○町」とかの住所表示があったようですが、今はありませんネ。

で、下山事件の関係先を回ってみました。

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地図中の赤丸辺りで轢死体が発見されたそうです。

今現在、下山氏の追憶碑が紫のピンの位置にひっそりと置かれています。上の地図では少々見難いかも知れませんが・・・当時は、東武伊勢崎線国鉄常磐線の二線が交わっていただけなのですが、今では常磐線に加えて、地下鉄千代田線、つくばエキスプレスが加わっています。
何でも、追憶碑は千代田線の建設で移動し、さらにつくばエキスプレス線でまたまた移動して今の所にあるそうです。
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線路脇にある公園から発見現場方面を臨みました。

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・・・なんて言いましょうか・・・
この事件、「自殺説」と「他殺説」があってまだ決着を見てないようです。
ここに取り上げた本は「他殺説」に立っています。戦後の混沌とした中での事件か事故・・・
興味のある方はご一読下さい。

話は飛びますが・・・
連合国の占領下にあった日本、米国主導で民主化を進めてきた対極に、急速に台頭してきたソ連共産主義があった・・・時代背景・・・
何か、僕たち凡人の立ち入れない権力ベクトルがあったのですかね。ワカラン!!